うつくしいもの帖|和紙を通る朝の光
朝の光は、いつも同じようでいて、
毎日少しずつ違っています。
強く差し込むのではなく、
和紙を通ることで、やわらかくほどけていく光。
かたちのあるものを照らしながら、
その輪郭まで少しやさしくしてくれるような明るさがあります。
まぶしさではなく、ぬくもりとして届く光。
それは、何かを強く主張するものではなく、
ただ静かに、その場の空気を整えてくれます。
だからこそ、朝の和紙の光には、
見過ごしそうになるほどの美しさがあります。
うつくしいものは、
目を奪うものだけではなく、
そっと心をほどくものの中にもあります。